主治医に足回り+ミッションをOHしてもらったのが2009年8月中旬。
そこから天国の様な乗り味に変わったfiat500ですが、
その乗り味に魅了され退院から6ヶ月、走行距離が約20,000kmに達しました。
ドライブシャフト及びその周辺に関しては、少しトラウマになっており
点検とグリスアップを主治医にお願いしました。
まとめてお願いするところを、何だかいつもコマゴマと…すみません。
点検時のドライブシャフト。
fiat500のウィークポイントの一つに上げられるかと思いますが
そこは主治医オリジナルでの手法によりかなりの負担軽減がなされています。
グリスも完全には乾いておらず、スプラインも非常に綺麗な状態です。
「大丈夫、まだ綺麗です」との診断に安堵。
この後、数種のグリスをブレンドしたものを塗布して頂きました。
シフト部のグリスアップも。シフトに関しては納車から未整備だったので、
シフトレバーの遊びが大きくなってきたことと「ガラガラガラ」と
異音がしてきた為、点検をお願いしました。
そしてここ最近のエンジン・ミッションの揺れを程よく押さえる為
主治医作成のオリジナルマウントスプリングに交換を依頼。
バネの巻き数や太さ、その他諸々市販の物とはちょっと違います。
しかしここで私の整備が何とも基本を習得できていない未熟な
ことが発覚し、冷や汗をかくことになりました。
タイミングギアのカバーと一体となっているエンジンマウント部分のネジ山。
写真では少し解りにくいですが、以前整備した際に私がこの部分をいじり
微妙に真っすぐボルトを入れていなかった為、舐めています…。
材質はアルミで柔らかいからとか言い訳したくなりますが、
やはり基本が出来ていないとこうなりますね。反省です。
恥ずかしいですがアップで。fiat500の場合この部分のボルト2本でエンジンと
ボディの一部であるマウントパネルを固定しています。
もしここのボルトが衝撃で外れたら、エンジンが落下しアルミオイルパンは破損、
オイルをまき散らし、エンジンを引きずりながら走ることに。
急遽予定外のリコイル作業をお願いしました。お忙しいのに申し訳ないです。
傍目で見ていても、場所が場所なだけにかなり根気+正確性のいる作業でしたが
そこはプロフェッショナル、程なく終了。
ステンレスでのリコイルで強度も上がりピッカピカです。
その後、無事マウントスプリングを交換して頂き帰路につきました。
いつもいつも本当にありがとうございます。
思わぬ所での、異常(というか、私のミス)の早期発見になりましたが、
今回は他者にも致命的な損害を掛ける可能性のあるものでした。
あらゆることに言えますが、基本というものは習得することも
難しく、更にスキルアップしたとしても忠実に守っていなかなければ
ならないことを主治医の整備を見て再認識することとなりました。
+
マウントスプリング交換の恩恵ですが、エンジンの揺れは治まり
それに伴うエンジンからミッションケースへの
揺れの伝達もシャットアウトされました。
その結果、スタート時のトルクを確実にタイヤへ伝えることが出来、
尚かつシフトチェンジ時の繋がりもスムーズに。
かなりの劇的変化に驚きました。