fiat500を買う際、タイミング良く屋根付き・鍵付きのガレージを
自宅から徒歩1分の所で探し当てることが出来ました。
このガレージ、時たま「ガレージの妖精」が訪れます。
妖精と言っても、正体は古い物好きのおじさん+おじいさん。
妖精は気まぐれに2人訪れます。
一人はこのガレージの北向いにお住まいの、御歳80歳ぐらいであろうご老人。
第一声は「きれいにしてまんな」私「いえいえ」
続いて「新車でっか?」、私「まさか、錆だらけやで」
更に「こんだけ綺麗にして、我が子のようやな」、私「はは」
落ちに「これ(Fiat500)、2000ccぐらいありまんの?」、私「前にも言うたよ、500」
別れ際に「あんじょう気張りや(まぁ、頑張って)」、私「ありがとう」
約2年間、だいたいこの流れの会話で終わります。
文章にすると素っ気ない感じですが、双方楽しんでいます。
最近は、この愛すべき80歳の妖精にうちの車は「500ccです」ということを
どうにか刷り込もうと「気張って」ます。
もう一人は写真にもある自転車を「泡の出る麦茶」をドリンクホルダーに
差し込みながら訪れる御歳60歳ほどの陽気なおじさん。
今日は私に古い自転車を自慢しに、わざわざやって来てくれました。
フランス製、サンプレックスのリア・ディレイラー。1965年製ぐらいでしょうか…?
mafacのカンチブレーキと、空気入れ。
マーシャル製のダイナモ。
どれも特段に高いとか希少価値があるとかでは無いですが、そんなことよりも
おじさん、もとい妖精の愛情と拘りが感じられるとても愛らしい自転車でした。
私のfiat500はというと、エンジンフードのスクリプトを変更しました。
アバルトの信念と魂はとても共感しますが、その土台を築いたジアコーザ氏と
FIAT社にも敬意を表して、「ABARTH」のみのエンブレムから「FIAT ABARTH」と
FIATが付け加えられたエンブレムへ。