fiat500を購入するまでは、全く興味の無かった種類の本。
auto italiana / numero 24-anno 44 -numero35.36-anno 44
fiat500を購入することが決まって、毎夜ネットを徘徊し見つけました。と言っても
そんなに貴重では無いし2冊でイタリアからの送料込2,000円ぐらいだったでしょうか。
fiat500 N / Dシリーズの紹介と、abarth 595の特集を組んだ物。
少し見えにくいですが、レタリングの下書きラインが泣かせます。
画像をクリックするといつもより大きく表示されますよ。
左ページを見ると、この時代はまだfiat600系アバルトの
エンブレムホルダーを流用していたことが解りますね。
右ページに目を移すと、fiat500Dとfiat abarth595のスペック比較表が。
分り易い部分では、馬力表示でabarth595が「27HP」fiat500Dが「22HP」
たった5馬力の差ですが、元々のキャパシティーから考えると結構なスープアップです。
そしてキャブレターではsolex28とweber26の違い。
その他エンブレム類など色々ありますが、いやはや何とも…この当時に私が
イタリアに居たらアバルトの思惑通り飛びついていたでしょうね。
お値段は「595,000リラ」なんですよ。あえて値段を595に
掛けんかったらもっと安くなったんちゃうんか、と思いますね:-D
ちなみにfiat500Dは450,000リラです。
solex28 PBJ/asse a comme/jaeger strument 4,000lire/Cilindri a canne unite
改めて気付くのは1963年はもちろんまだイタリアの通貨は「リラ」だったのですね。
何十年もイタリア車に関わっている人たちは、リラが安かった時代と
車体・パーツなど情報を集め易くなった現状、どちらが良いと考えるんでしょうか。
2冊目はfiat500Dのイカした表紙。このセンス、脱帽ものです。
左ページ上に「inchiesta sul mercato dell'usato」と書かれてますが
敢えて機械翻訳を通さずに、fiat500パーツ収集で培ったデタラメイタリア語で
訳すと「中古市場の現状」?いずれにしても写真を眺めてるだけで当時の
香りが漂ってきます。(本はカビ臭いですが)
quant costa correre
これもデタラメイタリア語では「これらは幾らかかるんだ!」というようなニュアンス?
間違っていたらすみません。
ユーロカップ、エキサイティングランの際のコスプレに役に立ってくれそうな特集です。
背表紙はessoのアド。
私にはこの写真だけではなんの車種か不明です。この手の雑誌を手に取ると、
当時の広告なども大変面白く感じます。斬新で暖かみがあって、一つ一つの
制作にも、あらゆる面で「時間」をかけることを許されていた時代なのかもしれません。
けれども今が駄目、とは思いません:-)これからの手法を試せるのは非常に楽しみです。