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月曜日に乾杯

1週間という単位は世界中どこにいても7日間であり、言わずもがな一般的には
ウィークデーの始まりは月曜日であります。あくまでも一般論ですが
「月曜日」といいうものは得てして憂鬱になり、これから始まる
怒濤の忙しさを思い現実逃避したくなるものです。
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私自身は仕事に対してそれほどの「うんざり感」は持っていない方ですが、
時折顔を覗かせるその「憂鬱」という感情は、矛盾しているかもしれませんが
それほど嫌いではなく、ある意味、精神的Mなのかも知れません。
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LUNDI MATIN / 月曜日に乾杯(2002-FRANCE/ITALIA)

この映画「月曜日に乾杯」はグルジア人である、オタール・イオセリアーニが
監督・脚本を手掛けた映画であり、私の好きな「オヤジ像」を体現している
映画の1つであります。単調な毎日を送り、冴えないオヤジではあるけれど、
自身の身の持って行き方を即断し行動する、後先考えない静かなる直情タイプ。
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月曜の朝に思い立ったように仕事を投出しヴェニスへ向かう主人公。
その旅の中で様々な人に出会うのですが、その変化に富んだ素晴らしさが、
単調であったと思っていた毎日のちょっとした変化に気付かせてくれる、
そんなコンセプトもデザイン理論も、マーケティングも何も無い
素直な感情の交差が描かれている作品だと、当時感じました。
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Che ora è? / BARに灯がともる頃 (1989-ITALIA)

そして私にはまだ子供は居ませんが、予習として憧れとしてこういうオヤジ(親父)
になれれば、と感じたのがエットーレ・スコラ監督の「BARに灯がともる頃」
の主人公、イタリアの名優マルチェロ・マストロヤンニ演じる「初老の男」
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男親とその息子の微妙な距離感と、マストロヤンニの絶妙な子供加減。
私はまだ親ではありませんから、その心情は理解出来ないのだとは思いますが、
息子としての視点から見てもその、どこかしらむず痒いような赤面するような
面倒くさいような感情というものは理解出来るような気がします。
しかしそれは親子として正常な感情であるのだろうと若輩者ながら思いますし、
それはその時になれば幸せだと感じるのだろう、と考えます。

この映画は基本的に登場人物は2人。そして舞台となるのはイタリアの
チヴィタヴェッキアという何も無い小さな港町であります。
(ただ日本との関わりは深く、着物を着たマリアの絵が教会にある程です)
旨いリストランテがある訳でも無いこの港町を、さらりとその空気感までも
感じさせてくれるのはイタリア映画ならでは、と感じました。ホンダ・オデッセイのCMに出演していたジョージ・クルーニー。
ただ単にクルマを止め、パーキングチケットを買い歩いているのに、
この格好良さは何なんだと悲しみさえ込み上げてきます。
こちらの様な「オヤジ」に切磋琢磨、努力を惜しまず成りたいのは山々ですが、
負けず嫌いと揶揄されることを畏れずに言うならば個人的趣向としては、
ジョージ・クルーニーよりも上に出した映画「月曜日に乾杯」のような、
飄々と生き、自身をされけ出せるオヤジでありたいと思います。

それには少しの努力と、どんな無駄なことでもいい何かしらの広い知識、
そして確固たる主観的な美的感覚、そして笑顔と、あとは様々な刺激を与え、
与えられる良き友人が居ればいいのかな、と思う訳であります。

憂鬱、という感情がそれほど嫌いでは無いと書きましたが
それは「憂鬱」という感情が成長する為に必要不可欠であり、この歳になって
憂鬱の1つや2つ持っていないと駄目なんでは無いか、というある意味楽観的な
性格に危機感を持っている現れなのかも知れません。
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ただ唯一の懸念としては、fiat500に乗って毎日通勤していると
その憂鬱が吹っ飛んでしまう、ということでしょうか…。
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by fotografiat500 | 2010-11-15 23:36 | musica+

識別 tweet

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Photo / grungeさん

先日のチャオイタリア走行中、1回目のエキサイティングランでは旧fiat 500は
合計4台、その内3台が白色ということで皆さんに言われたのが
どれがどれかわからん、ということでした。ある意味それだけ走っているのは嬉しく、
やってみたかった「識別カラー」の良い建前になるということで、
ずっと頭の中で考えていたのですが、仕事の隙間にちょっと遊んでみました。
grungeさん、写真加工して使用させて頂きました。
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お頭 2000GTV 白顎号「反転」バージョン/頬紅号
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Alfa Romeo GTA バージョン
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Giannini 590 gt バージョン

やっつけ作業になってしまいましたが、どれもボディ色が「白色」というのは
サーキット走行時のみ化粧をするには大掛かりすぎて現実的ではありません。
普段は基本、白色ボディとして乗りたいのでやはりマグネットシートで
ゼッケンサークル(黒)、その上にナンバー(白)をカッティングシートで
作製しボンネット、サイドに貼付けて走行するのが一番解り易く、
化粧もすぐ終わり良いのかも知れません。
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from "Berni Motori" web site / Fiat abarth 850TC

ただその場合、セイチェントベースの850TCより丸みがある分、
更に熊猫っぽく見えてしまうのが個人的には難点であります。
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by fotografiat500 | 2010-10-27 21:35 | musica+

fotografia

fotografia(伊)/写真

ダゲレオタイプの唯一無二、という写真の存在は現代人にとっては新鮮で、
後にカメラとフィルムが「0と1」に置き換えられ劣化と希少性いう苦悩?から
解放された現代からは、逆にかなりの贅沢品なのかも知れないと思います。

そんな中、シャッターボタンを押すタイミングと空気感にあった絞りを決める
(心+技術)というものは今でも人間の独壇場…とまではいきませんが
それでもエモーショナルな部分は、まだまだ一任されていると思います。
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[grungeさんに撮って頂いた写真/2010 MINI G1 GRANDPRIX]

いつも写真を撮る側として思うのは、このような素敵な写真を撮って頂けたのは
本当に嬉しく:-)しかもそれを皆で共有するというのは本当に有り難いことです。
ダゲレオタイプとは逆を行く「皆で楽しんで」という気持ちが素敵だと思いました。
更ににこれは引き延ばしてもプリント可能なサイズ…重ね重ね感謝です。

皆さん素敵な写真(特に走行中)が多く、今回私は単焦点のデジカメを
持参しただけで、望遠など持って行かなかったことが大変悔やまれます…:-(
ですが撮っておいて良かった…と思う動画をUPしました。
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Photo / grungeさん

Fiat X1/9 -on You Tube
温泉さんのX1/9・タイム計測2本目のムービーです。

秘密基地で止まっている状態は何度か拝見していたのですが、
個人的にこのX1/9(個体)が走る姿にかなり痺れました。
私自身は所謂スーパーカーブームの世代でもありませんし、数年前ならば
X1/9を失礼ながら「エックス・ジューキュー」と読んでいた程で、
FIAT社がこのような意外な車体を作っていてことも知らなかった程です。
「流麗なライン・拘りのデザイン・由緒正しいオリジナル」というものは
勿論重要で尊重しており、私自身も好物ですが
(特にこのX1/9に装着されているFAZAのエアロパーツなど)
やはり「走ってナンボ(本当の意味で)」という起点があってこそなんだなと、
主治医のカメロンパン号と同じく、この温泉号を見て改めて感じることが出来ました。

+

iphone4GでHD撮影したのですが、中々の画質と思いました。
これならば、しっかり固定をすれば車載カメラとして充分可能かも知れません。
増してやその場で共有スペースに、それ単体(iphoneのみ)でアップロード出来る
シームレスさは何かまた予測のつかない変化をもたらせてくれそうです。
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by fotografiat500 | 2010-07-21 22:26 | musica+

Jim Jarmusch con VIAGGIO

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DOWN BY LAW-Jim Jarmusch / 1986
映画監督であるジム・ジャームッシュの8作目の作品。
全編モノクロ作品で、フィルム独特の無限の濃淡と奥行きを感じさせ
1カットの一つ一つのほぼ全てが、写真作品と呼べるに等しい映画だと思います。
更に娯楽映画としても物語性も奇をてらっておらず、好きな作品の一つでもあります。
ジャック(ジョン・ルーリー)ザック(トム・ウェイツ)
ロベルト(ロベルト・ベニーニ)という豪華な3人の競演で語弊はあるかも
知れませんが、単純な脱獄サクセスストーリーと言う側面も、本気で観ても
ボーっと観ても楽しめる一因では無いかと思います。

ジャームッシュの映画を観たのは、私が9歳の頃の作品(1984年)
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」が初めである…らしいです。

今思い返すとその頃にジャームッシュの映画を観た記憶がある訳でも無く、
同級生達が「うる星やつら2・ビューティフルドリーマー(押井守)」を
観てきたと言っては自慢して、苦い思い出がある監督でもあります。
(うる星やつら2は映画館で観たかった…)
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9歳の私をそんな映画に連れて行く、従兄弟もどうかと思いますが、
それから17年後の26歳の時、友人からジャームッシュが大学在学中に製作した
「パーマネント・バケーション」のDVDを借りて観る機会がありました。
この映画の中で、16歳の少年アロイシュス(クリス・パーカー)が、この頃特有の
どうしようもない衝動と理不尽な不眠症を紛らわす為に、象徴的なシーンとして
ダンスとスラム街を放浪するシーンがあるのですが、当時友人から借りて
観た時は「なんのこっちゃ」と半ば反発にも似た感想で締めくくっておりました。

+ここ数年の傾向として、観てみたい映画(上映中除く)は借りるのでは無く、
 可能である場合は購入するというパターンにスイッチしてみています。

その「なんのこっちゃ」という身も蓋もない感想で終わった
パーマネント・バケーションでしたが購入後、何度か見返していく内に
16歳であるアロイシュスのスラム放浪時の気持ちが、35歳になろうかという頃に
やっと理解出来そうな(理解出来ていいのか疑問ですが)気持ちになりました。

映画の内容に関わることなので、詳細は省きますが私がそういう気持ちになったのは
報われない徒労を誰に共感を強いること無く、淡々と描いた
ジャームッシュの演出に清々しさを感じたからなのかも知れません。

久しぶりに創作意欲を刺激される作品だったと思いました。
ちょうど仕事の都合で7月はプライベートな時間をたくさん取れそうです。
35歳の報われない徒労の写真を収めに、旅行の計画でも立てようかと思います。
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by fotografiat500 | 2010-06-11 16:26 | musica+

macchina di ogni giorno #1

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NISSAN TIIDA

仕事の為に現行国産車を運転する機会があるのですが、以前久しぶりに
運転したところ、まず驚くべきことに自分自身が車酔いをしてしまいました。
元来、乗り物酔いにはなり易い体質なのですが、運転している時はさすがに
これまで経験したことがありませんでした。
私のfiat500のリーフスプリングはローダウン仕様で少し固めですし、俗に言う
一般的な快適性という観点からはガタピシ音含め、国産車と比べれないレベルの物です。
(主治医のfiat500など例外はありますが)

ただ個人的な好みから言えば、柔らかでいてティンカーベルと一緒に
フワフワと飛んでいる夢のような乗り心地よりも、設計限度によって
路面状況に対応しきれていない「ヨイショッ」「もういっちょ」というような
頑固親父っぽい乗り心地の方が、体質的にも合っているようです。

このところ所謂「足車を探すべき」という助言を、たまたま主治医含め
数人の方に頂いていたのですが正直「足車はfiat500があるけどな」と考えていました。
ただ国産車に久しぶりに乗り、その静寂性/安全性/燃費効率/加速力/収容力の
優秀さを改めて感じ、またある方の「機械は減って行くもの」という持論を聞き
現在所持しているfiat500は、乗り倒すことはあっても乗り潰すことはあっては
ならないな、とも感じたからであります。

そうは言ってもよくある話、先立つ物も保管場所も必要な訳でして、まずは
何も知らない「現行車(外国産・国産問わず)」の勉強から初めていこうと思います。

+つづく

本心ではクーラーと収容力もあって馬力もそこそこある「旧パンダ」か「45 Panda」、
または「アルファロメオ156 SW」なんか良いなぁと思いますが、
「こういうどっちつかずが1番いかん!」と言われるのが目に見えています。
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by fotografiat500 | 2010-05-26 00:38 | musica+

i am robot and proud

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「ボクは機械、だけれどプライドはあったりする」
直訳すればこのような訳になるのかも知れない=i am robot and proud

私自身はSF・宇宙・科学に関しては昔から興味があり遠い昔に
チェコの作家、カレル・チャペック氏の古典SF「山椒魚戦争」を読み
あまりの難解さに途中で眠りにつくには丁度良い睡眠薬となった記憶があります。

[ ROBOT ]とは上記のチャベック氏の造語(一説では兄が創作したとも)であり、
チェコ語のROBOTA(労働者)より由来されていると昔に聞いたことがあります。
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以前にも書きましたが、この1ヶ月は南港にての仕事が連日続いています。
仕事開始の時間より1時間前に現地に到着し、コンビニでコーヒーを買い
fiat500の窮屈でいて、されども落ち着く車内でゆっくり過ごすのですが
音楽環境が無い分、無音と風と雨と最近餌をねだりだした人懐っこい雀のさえずり
で1時間の余暇を楽しんでいましたが、ふと自分がiphoneユーザーであること思い出し、
殆ど使用していなかったipod機能を試してみました。

表題のI am robot and proudですがカナダ最大の都市、トロント在住の
中国人アーティストShaw-Han Liemのソロユニット?であります。
数年前に大安売り状態になった所謂「エレクトロニカ」とは少し波長が違い、
暖かみと少しミストな空気感に満ちていて、雨の車内で聞くとまた格別。
また「i am robot and proud」の由来ですが、
手塚治虫氏の「鉄腕アトム」より着想を得て命名したようです。


私自身は特段音質に拘る方ではなく、どちらかと言えば音が割れていようが
その音楽の旋律を耳に入れられれば良し、と恥ずかしながら鈍感な楽しみ方をします。
エンジンを止めている時だけの音楽環境が見つかったことにより、ipnoneの
お世辞にも良いとは言えないスピーカーから流れる音で、この1ヶ月の1時間は
また違ったfiat500のひとり車内を楽しむことが出来そうです。
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また「南港」と言えば昨今増えだした、東アジア系の裕福な観光客の拠点となっている
ホテルもありますが、「Yokoso JAPAN!」と毎度言えれば良いのですが
fiat500を止めているとやはり片言の英語で
「この車の名前は?」「日本の車か?」「何年前の車だ?」「排気量は?」
「こんなとこで何してんだ?」←これは大きなお世話ですが
と質問攻めと撮影会の攻勢を受ける日も多く、朝のコーヒーとたまに食べる
蒸しパンと音楽を楽しめる静かな場所に移動しようかな、と考えることもしばしば。

i am robot and proud ならぬi am [Machine] and proud でfiat500に
この1ヶ月期間限定でK.I.T.T.機能も欲しくなる日々であります。
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by fotografiat500 | 2010-04-14 18:16 | musica+
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athens/underworld vs the misterons

「音の奴隷」とやや自信過剰を織り交ぜながら自負していた数年前まで。
梅田にあるお気に入りのタワーレコードでは、毎月のように容赦なく大人買いをし
実家には溢れる音の円盤たちが鎮座してました。
しかし暫く足を運んでなかったタワレコに少し前、満額貯まった
ポイントカードを握りしめ向かった所
 「あ、これ古いカードですね。今はこのタイプになってるので
  もう使用は出来ないんです。申し訳ございません」

様々な環境の変化、そしてfiat500を楽しむ事で暫くの間、それほど
音の波に溺れる事ない生活。音を貪り食ってた期間から、
いわゆる「BGM」へ。でもそれも悪い環境とは感じません。
音楽は常に傍にあるけれど演奏などはからっきしで、聴くだけの私には
タイミングや自分のアクションも重要だと考えます。

そんな話をパートナーと食事をしている時に話していた所、
表題の「アテネ/アンダーワールド vs ザ ミステロンズ」のCDを
パートナーよりプレゼントしてもらえました。

カラカラに喉が渇いた時に飲む、ビールのよう。それとも
金剛山(よく登りに行きます)の山頂で食べる「おにぎり」(大好きです)のよう。
暫く聴いていなかった音がじんわり染み渡ります。

表題のunderworld、このところの私の音楽情報収集能力では活動休止してるのかな、
ぐらいの感覚でしたが、いやはや驚きました。
ネットワーク、メディア(フォーマット)を駆使し限定CD-Rとデジタル配信で
楽曲をリリースしていたようです。

今回のアルバム・アテネですが、所謂コンピレーションアルバム。
私のレビューなんてさておき、underworld /カール・ハイド氏の言葉

「アーティストとして、多くの異なる場所からインスピレーションを得るが、
 そのほとんどは、私たちが何年にも渡って築き上げた人とのつながりで
 生まれてきたものである。つまり家族、友人、スタジオ仲間、そして
 スーパースター級のDJ達、インターネットを通じて知り合った人々、また
 お気に入りのレコードショップで働く情熱を持った音楽ファンだ」

聴いてみて正しくそう感じる今回のアルバムコンセプト、音楽はかくも
偉大(権威と言う意味では無く)であると再認識しました。
カール・ハイドの言葉はそのまま日常、仕事、趣味に当てはまると感じた次第です。



+やっぱりfiat500に音楽環境設置しようかな…と揺らぐこの頃でもあります。
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by fotografiat500 | 2010-03-23 20:04 | musica+

my bloody valentine

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my bloody valentine

fiat500には電装品は設置していません。シンプルな室内で気に入っていますが
道に詳しい訳でも無く、方向感覚に優れている訳でも無い私にとって
いい加減ポータブルナビは必要かなと思いますが、それは優秀なパートナーナビに
現状甘えてる状態です。手前味噌で申し訳ないのですが、なかなかの正確さで
目的地までナビをしてくれます。おまけに「車酔い」は皆無という優秀さで。

それとは別に音楽を聞く環境もありません。というか
どうせ走り出したら聞こえなくなりますしね…。

そんな中、或る日の帰り道にfiat500で走っているとそれは見事な夕焼けが。
残念ながら一人で走行中だったので写真は撮れませんでしたが
ふとその夕焼けとシンクロするように流れてきたのが冒頭で紹介した
my bloody valentineのlovelessというアルバムの中の1曲

Sometimes.

シューゲイザーの金字塔とか言われる彼らでありますが
バンドとしての寿命はあまりに短命。(2007年に再結成)
初期のレーベルは彼らにとって様々なマイナスが噴出しアルバム名
「loveless/愛なき世界」はまさしく自分たちへのメッセージだったとか。
1991年当時、甘くノイジーなlovelessは16歳の私にとって
弛緩と緊張が続く多感な頃を包み込むヘビーローテーションでした。

*ちなみにシューゲイザーとは音楽スタイルの一つです。
 ポップで甘く切なく浮遊感を叩き込む、そんな感じの音楽でしょうか。
 wikiにも掲載されていますが「シューゲイザー」の語源は
 この手のバンドのギタリストがほぼ俯きながら演奏するのを揶揄したのか
 Shoe(靴)をgaze(凝視)する人という意味でshoegazerとなったとか。

ただそのlovelessが遠い異国の地で、40年前の車を運転している輩に
再び、愛なき世界とは正反対の包容感を抱かせてくれるとは、彼ら自身も
予想していなかったのではないだろうか…と。音楽環境が無い為
仕方なく鼻歌で口ずさんだsometimesを唄いながら思ったのでした。
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by fotografiat500 | 2010-03-16 13:52 | musica+

rosas+Jim Jarmusch

昨年の話ですが、あの動揺と感動の時間を少し思い出したので書くことにしました。
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ローザス [ツァイトゥング] / Photograph(c)Herman Sorgeloos
アンヌ・テレサ・ド・ケースマイケルが監督を務めるベルギーのダンスカンパニー。
所謂コンテンポラリーダンスの部類に入ると思いますが
09年12/5の大津・びわこホールでの来日公演に行ってきました。
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当日の席は幸いにも最前列。
写真を見て頂いても解るように、ダンスと言ってもダンサーの衣装は私服の様。
ダンサーとの距離は僅か1mほど。息づかいは勿論、汗まで飛んできそうな
躍動感と生身の人間だけが発する、匂いとリアルを感じる事が出来ました。

ローザスを知ったのは京都在住の友人から借りた、1枚のDVD
私が元々、Steve Reich(スティーブ・ライヒ)をよく聞いていた頃で
それだったら、これなんかも好きなんじゃない?と
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貸してくれたのがROSAS /FACE(ファーズ)
一見するととても単調な映像のようですがライヒの反復するピアノのフレーズと、
それに呼応するようなローザスのダンスが観る者に緊張と衝動と感動を与えてくれます。
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少し長くなりそうですが「単調」と「緊張」で思い出したのがJim Jarmusch
(ジム・ジャームッシュ)の映画「Coffee and Cigarettes」(コーヒー&シガレッツ)
11話のショートストーリーで構成され、その各々が題名の通り
コーヒーとタバコにまつわる極めてどうでも良い言葉の端々に、「どうでも良く無い」
言葉とユーモアと、上昇志向の堕落を垣間見せてくれます。
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(#3 somewhere in california/左イギー・ポップ、右トム・ウェイツ)
私自身もコーヒー(エスプレッソ)とタバコを愛好する者ですが、この映画
その2つの嗜好品のあるべき場所と時間をさり気なく描いているのです。
タバコは特に自分だけの嗜好品という問題では終わらないので、
TPOには気をつけたいと思います。

ジャームッシュはとても好きな監督の一人です。日本では映画ピノッキオで有名な
イタリアの俳優「ロベルト・ベニーニ」やバンド「ラウンジ・リザーズ」を
アート・リンゼイと組んだ「ジョン・ルーリー」など…一癖も二癖もある
演者の側面を楽しめるのもクセになる要因かもしれません。
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by fotografiat500 | 2010-03-10 00:50 | musica+