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recreation

HASSELBLAD 503CX / CF Planar 100mm / Kodak T-MAX
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壊れた部位を補修し、選別した部品を正常な状態に戻す。
そうして生き延びてきた構成部品は、金属である無機質を超えて
ちょっとした凄みも醸し出します。そして、それを直すのは
工場から運ばれてきたアッセンブリーの部品ではなく人の手。
その手は曖昧だけど正確で、とても繊細な技術を持ち得る職人の手。
それはこの時代の工業製品を扱うメカニックの方すべてに言えること。

その信頼すべき体温が入ることは非常に重要なことであり、それはまさしく
機械が息を吹き返す「再構築」の通過儀礼なのだ、と写真を撮りながら感じました。

修理して再利用する…それは本当の意味でのエコロジー?そんな野暮な話ではなく、
修理とは本来再構築と呼ばれる「創造」に匹敵するものなんだ、
と心のなかで強く感じるのでありました。
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by fotografiat500 | 2012-04-24 00:48 | 独言

発電

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メーターナセルに組み込まれているジェネレーターランプ。
これはおおよそアイドリング時(約900-1000rpm)には点灯し、走りだすと消灯する
仕組みになっています。走行時に消灯している、ということは簡単に言ってしまえば
正常に発電しバッテリーへも充電の補助を行なっているという証拠でもあります。
そして現状fiat 500の電力変換装置には2つの選択肢があります。それは
ダイナモ(直流)とオルタネーター(交流)。
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ダイナモの歴史は古く、1831年まで遡ります。発明者はマイケル・ファラデー。
ファラデーは磁場の研究でも有名で勉学に疎い私のようなものでも知っている
学者でありますが、現在私達が使っているipadからパーソナルコンピュータ、
本を読むための電灯、すべての電気を使う機器の基礎を築いた物理学者でもあります。
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少し話が逸れましたが、私の使用している電力変換装置はダイナモであります。
(上記写真はフィールドコイル)
このダイナモ、当然オルタネーターと比較してアイドリング時の発電量や耐久性と
言う部分で劣るわけですが、オルタネーターと比較して回転時の抵抗が少なく、
重量も微々たるものですが、若干軽いという利点もあるかと思います。
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今回は走行中にジェネレーターランプが点灯し、フィールドコイルの異常のため、
主治医に急遽交換してもらいましたが、細い銅線が巻かれたフィールドコイルは
いつ破断してもおかしくなく、これからもダイナモを使用する限りは
このような突発的な発電不良にも対処していかなくてはならないでしょう。

特に高回転で使用する頻度が高いサーキットでは、発電するためのブラシが摩耗する
速度も、それと比例して早く、電圧もオルタに比べ不安定という部分で
劣勢であることは否めません。その証拠に本気でレースをしている車両にダイナモ、
という組み合わせは見たことがなく、ほぼ皆無ではないかなと感じています。
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今回ダイナモの修理のため、エンジンマウントを外したのですが
その際に軽微な破損箇所を発見できたのは幸いでした。
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こちらはエンジンマウントのassy。
この部品によりエンジンとマウントパネルを接合し、さらにエンジンの揺れを
中に仕込まれたスプリングにより逃がす至ってシンプルで、
されどなんとも言えない機能美が到達した面白く美しい形状でもあります。
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この部品の下部にあるサポートパネルにヒビが入っていました。
このヒビ部分はエンジンが脱落する起因となるような部分ではなくエンジンが左右に
揺れるのを防ぐ部分であるので気付きにくい部分でもあります。
エンジン載せかえの際には異常が無かったことから、排気量が上がりエンジンの
揺れも増えたことにより、寿命によりヒビが入ってしまったのでしょう。
新しく交換することにより、今後はこの交換部分の心配は無さそうです。

フィールドコイルを交換したその後は発電も問題ありませんが、
サーキット走行も多く走りたい、そして通勤時には京都から大阪間のfiat 500に
とっては長距離走行をこなすという私の使い方では、今後のために
オルタネーターに交換すべきと決断した次第です。
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by fotografiat500 | 2012-04-22 17:45 | メンテナンス

2気筒エンジン

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2気筒、ということは通常はピストンが2つコンロッドが2つ、給排気のバルブが4つ。
素人の私が思えることといえば部品点数が少なく、比較的経済的なエンジンでも
あると言えると思います。そしてプリミティブな形状も好きな部分。
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経済的といえばfiat 500のプラグコードは2本。
4気筒アルファロメオ・GTAなどのエンジンヘッドを見ると
ツインプラグ故のプラグコードの多さ。しかしこれはこれで、メカニカルな
雰囲気を醸し出す一つの重要な要因でもあり、簡素さを絶対的な美とするには
個人的には疑問符が残るところでもあります。

そしてその105系ジュリアのエンジンのヘッド上部を見ると、燃焼室が半円球状と
なっているのがわかると思います。これはABARTHが晩年、TCRで実現し、更に
695でやりたかった、ヘミスフェリカル・コンバスション・チャンバー、
所謂「テスタラジアーレ(半円球状ヘッド)」と同型でもあります。
現在はペントルーフタイプが主流ではありますが、当時の技術力から
燃焼効率の良いヘッドを模索していたのだろうとな、と想像してしまいます。

しかしここで素人ゆえの疑問点が残ります。半円球状の燃焼室にすると、
それを補うためのピストンの盛り上がりが必要になってくるということ。
2気筒であることの欠点の一つ、1つのピストンが更に大きく重くなってしまうこと。
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実際このタイプのエンジンが実戦に使われたかという資料は、現時点で
見つけられてなく、その生産数の低さから解るように希少性が高く現物の内部を
見ることは残念ながら、叶いません。探せばカムプロフィールぐらいは
出てくるのですが、素人には何のことかさっぱりでもあります。
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そして本題の載せかえたE/g。排気量は738cc。
キャブレターはWEBER 40 DCOEの対策品。ここにも主治医の拘りがあります。
中身に関しては書ける範囲ですが、ヘッドは1ポート、超ビッグバルブ、各ポート研磨と
カム、クランクシャフト、ノーマル軽量フライホイールからクロモリフライホイールへ。
エンジン形状が大きく時代設定を脱線するようなことはしておらず、
fiat 500の清貧さとシンプルさは無くなりましたが、各部組み付けをオートマイスター
ならではの緻密さと、実践に裏打ちされた経験で組んでいただき、機械ゆえにその
フィードバックが素直に表現された、想像以上の加速の鋭さとトルクの力強さ、
そして「40 DCOE」という、500には大きすぎると思われる
キャブでも踏めるキャパの広さを持ったエンジンに仕上げてもらえました。

オイルクーラーの位置は、私が決めさせてもらいましたがオイルラインのホース類の
取り回し、オイルクーラーの設置方法などは、お付き合いさせてもらってから数年、
私の好みと「変な」美的感覚を理解して頂けるようになり、満足の仕上がりです。
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エンジンを載せ替えるということは、クルマにとってはある意味「脳」を
すげ替えることと同じことなのかも知れません。そのクルマが辿ってきた時間と
いうものを一旦リセットしてしまう感覚があるのは否めません。
しかしエンジンを載せかえた時、私が感じたのはその哀愁ではなく、
大げさかも知れませんが感動にも似た嬉しさでもありました。
主治医と綿密なE/g設定の打ち合わせを繰り返し、考慮の結果組みあがったエンジン。
その現時点での最高と思えるエンジンと共にじっくり、暫くは通勤路を、
ワインディングを、サーキットを楽しみたいと思います。
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by fotografiat500 | 2012-04-10 01:08 | nuova motore
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当日は疑いなく晴れる、と思い込んでいたものの
やはり山の上の天気は変りやすいものでした。早朝7:30には、ほぼ参加された方々も
あつまり、まだ雨が落ちてこない天気の中で灯火類の保護テープ貼りや、
ゼッケン貼りを出きたことは救いだったと思います。
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今回も前回に引き続きこのような、素敵なゼッケンをいただくことができました。
聞いたところによると、デザイン案は温泉さん、制作は500乗りのKITさんであります:-)
何度か書いたようにも思いますが、これを貼ることは「頭にハチマキ」を巻く気持ちと
少し似ていて、貼ると不思議と自分のクルマが少し馬力アップしたような、
そして貼ったクルマの特権として、どんな大衆車でもスーパーカーでも、
この場(サーキット)の同じ時間を共有する「お知り合い」となれるような気がします。
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今回も撮影班として、車両の写真を撮らせて頂いた訳ですが、やはり
それはとても楽しい時間でもありました。特権として、サーキット内に入って
撮影もOK(危険地域除く)でしたが、雨の為思うように撮れなかった悔しさもあり、
もし11月の本戦でもグランジさんと共に、任命して頂けるのなら次回は、
全天候型、機材も増やして120%で挑みたいと思います:-)
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私自身は新しく載せかえたE/gと共に、初めてのサーキット走行となりました。詳細は
また書きたいと思いますが、自慢ではなく今までとは別物E/gとなったことは事実。
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photo / grungeさん

生憎の雨模様だったイタジョブ杯ではありますが、そのお陰で、せっかくの
この馬力とトルクを生かすにはもう少し理論的にせめて行かなければ、上達も
見込めないし、何よりもったいないということにも気づいた1日でもありました。
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photo / HOTさん

前回のイタジョブ杯は天候は晴れ、路面状況もドライで気温も高かったと思います。
今回まさに「オープン戦」というに相応しく、自分の車両の状態を知ることが出来、
自分には「理詰め」という部分が足りな過ぎる、ということを気づかせてもらいました。

今回はオフセットとフェンダーとのクリアランスを上げるため、
「何それ」と言われたホイールで挑みました。
このホイールは中古で元々アドバンのほぼ新品Sタイヤ(2007年製造)を装着。
この雨の中、不利かなとは思いましたが、いつもサーキットを走るより
フロント周りを柔らかめにしたのが功を奏したのか、この速度域ならば
案外滑らず、粘りもある程度発揮することが少しわかりました。
見た目だけを重視して敬遠しても、やってみなくちゃ分からんこともあるんですっ:-P

そんな実益も兼ねた走行会でしたが、やはり実際にお会いして色々と
お話をさせて頂き、笑い語らう、時にはクルマの話以外も、という
このような集まりに参加出来、本当に良かったと思います。
#3までは書けませんでしたが、また本戦楽しみたいと思います:-)
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by fotografiat500 | 2012-04-09 21:14 | autodromo