前回の続きです。
3/29 20:50記事末尾に追記さていよいよ出走です。相変わらずイベントごとになると、初めてお会いした方に話しかけたり車両を
興味津々で見たり、話に夢中になってしまい、恥ずかしながら碌な写真がございません。
普段、仕事で写真を撮っている反動とご容赦いただければ…。
500 POLIというイベントの中で、ある意味主役とも言えるラリー形式の「500 miglia」
「miglia」とは直訳すれば「マイル」ですが当然500マイル(約800km)
も走る訳は無く、今回のラリーでは総走行距離80kmほどだったでしょうか。
速度を競う訳でもなく、正確さを競う訳でも無く、自分が思う
自分のペースでドライブを楽しむというような趣旨で開催されています。(ハズ)
当日、気温はそれほど上がらず肌寒く感じましたが、それでも菜の花や蓮花が
そこかしらで咲き乱れ、その中をパパパパ…とfiat500が走る様は
「いかにも」「はまり過ぎ」という程似合っており、参加された方々の
走る姿を見て自身も陶酔出来る、本来の趣旨とは少し違った楽しみ方をしておりました。
農道、海沿い、山手と半島の地の利を生かしたコースによって
知多半島の様々な顔を見ることも出来ます。
更に交通量も一部を除きそれ程多くなく、狭い道ではさながら本物のラリーを
している気分に(勿論安全運転で)コマ図に関しては少々記載間違いがあり
戸惑う部分もありましたが、それもご愛嬌。
運営、スタッフの方々の愛情が感じられるコースでした。
今回の500miglia、午前・午後の部と2部構成になっており昼食を取る為、
一旦チッタナポリ内に戻ります。それぞれペースはまばらですので
出走時間が早かったfiat500が数台戻ってきています。昼食はビュッフェ形式で
お子さん連れの方々には喜ばれたと思います。食べ盛りですしね:-)
午後の部は、午前の部のような細かいコマ図は無しでナビゲーターも
ゆっくり出来る様、ぐるっと南知多を周るコースで。
それ程時間もかからず、再びチッタナポリに戻ってきました。コースを走り終え、続々と車両が戻って、綺麗な放射状にfiat500が並べられます。
スタッフの方に「あと3cmぐらい後ろにお願いします」と言われる程の拘りよう。
戻って来たら、先に付いた参加者の方々と歓談を。皆さん、フランクな方ばかりで
口べたな筈の私もついついお喋りが止まらないほど。
そんな中、当日お声をかけていただいた大阪のS氏。
私が紹介するまでも無く、有名な方なんだと思いますが
今回はABARTH 595で参加されていました。(氏は695も所有されています)
実は初めて見る、500ベースのアバルト。
ここからはアバルトに魅了された私の戯れ言が続きますがご容赦を。
「大袈裟」と思われそうですが眼で見る迫力と、その何とも形容し難い美しい出で立ちに
「アバルトを見たらあきれる程シャッターを切る」と決めていたことも上の空。
(更にアングルが悪すぎです)
一見、雑然としているエンジンルーム。
ですが、無駄なものは無く必要最低限のソリッドなデザイン。
この595はWeber 30DIC(2バレル)を装着しています。
タペットカバーの造作も非常に綺麗で、質の良さが伺えます。
そして整備性は悪いけれど、見た目抜群なアバルトのスチール製ヒートシールド。
エアファンネルやタペットカバーのABARTHや、褪せたグレーに
MARMITTA ABARTHの文字が今も沸々と往事の興奮を伝えてくれます。
Jaegerの140kmスケール、機械式レブカウンターのメーター類。
色の褪せ具合、細かなフォントが綺麗で、かつ強固なイメージを醸し出します
メーター類と言えば正確さを求められる分、実用性はレプリカに軍配が
上がるかと考えますが、やはりこれも非常に捨て難い魅力的な作品です。
そして全体像。
個人的感想ですが一目みて思ったのは、695と比べ華奢な雰囲気があり
流麗な様であるということ。どこかエレガントで女性らしさも感じられました。
当日はエンジンルームや車内、そしてトランクなど様々な部位を見せて頂き感謝です。
Sさん、貴重な体験させて頂き、ありがとうございました。
+閉会式につづく
3/29 20:50追記
少し書き方が気になったので、敢えて自主的に追記を。
アバルトに対しての考え方ですが、私自身は「車格」という概念は持っていません。
高い金額・希少車が偉くて、それ以外は「普通」とも思っていません。
私生活でもレアもの・限定には弱い方ですが、それには
一つ真ん中に筋が通った、人の匂いがするストーリーが必要だと考えます。
ですので生まれた歴史に対し興味はあります。切磋琢磨し、チンクエチェントの
ポテンシャルを何とか引き出そうと苦心したカルロ・アバルトやその技術者達。
そして屋台骨を支えた、名も無き技術者や設計者。
そういう人間味溢れる職人達が送り出した車両には何か興味を引かれるというだけです。
語弊をあるかも知れませんが、世界中に点在するアバルトが送り出した車両。
500ベースや600ベース、様々な車両があると思いますが、
それらも皆同じチンクエチェントでありセイチェントであると思います。
あくまでも私の考え方ですが…。