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rosas+Jim Jarmusch
昨年の話ですが、あの動揺と感動の時間を少し思い出したので書くことにしました。
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ローザス [ツァイトゥング] / Photograph(c)Herman Sorgeloos
アンヌ・テレサ・ド・ケースマイケルが監督を務めるベルギーのダンスカンパニー。
所謂コンテンポラリーダンスの部類に入ると思いますが
09年12/5の大津・びわこホールでの来日公演に行ってきました。
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当日の席は幸いにも最前列。
写真を見て頂いても解るように、ダンスと言ってもダンサーの衣装は私服の様。
ダンサーとの距離は僅か1mほど。息づかいは勿論、汗まで飛んできそうな
躍動感と生身の人間だけが発する、匂いとリアルを感じる事が出来ました。

ローザスを知ったのは京都在住の友人から借りた、1枚のDVD
私が元々、Steve Reich(スティーブ・ライヒ)をよく聞いていた頃で
それだったら、これなんかも好きなんじゃない?と
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貸してくれたのがROSAS /FACE(ファーズ)
一見するととても単調な映像のようですがライヒの反復するピアノのフレーズと、
それに呼応するようなローザスのダンスが観る者に緊張と衝動と感動を与えてくれます。
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少し長くなりそうですが「単調」と「緊張」で思い出したのがJim Jarmusch
(ジム・ジャームッシュ)の映画「Coffee and Cigarettes」(コーヒー&シガレッツ)
11話のショートストーリーで構成され、その各々が題名の通り
コーヒーとタバコにまつわる極めてどうでも良い言葉の端々に、「どうでも良く無い」
言葉とユーモアと、上昇志向の堕落を垣間見せてくれます。
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(#3 somewhere in california/左イギー・ポップ、右トム・ウェイツ)
私自身もコーヒー(エスプレッソ)とタバコを愛好する者ですが、この映画
その2つの嗜好品のあるべき場所と時間をさり気なく描いているのです。
タバコは特に自分だけの嗜好品という問題では終わらないので、
TPOには気をつけたいと思います。

ジャームッシュはとても好きな監督の一人です。日本では映画ピノッキオで有名な
イタリアの俳優「ロベルト・ベニーニ」やバンド「ラウンジ・リザーズ」を
アート・リンゼイと組んだ「ジョン・ルーリー」など…一癖も二癖もある
演者の側面を楽しめるのもクセになる要因かもしれません。
by fotografiat500 | 2010-03-10 00:50 | musica+
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