viaggio 3in #1

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京都を出発して3時間。週末、パートナーと二人で久方ぶりの旅。
小さな頃に訪れた「砂丘」は白い砂の世界で2次元の空間のような
不思議な感覚を覚えた場所でしたが、30年ぶりに来た砂丘は何故かノスタルジックな
雰囲気のまま、あの日の記憶の輪郭線を描くようでした。
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この場所を初めて見たパートナーは、いたくこの壮大な世界が気に入ったらしく、
靴に入り込んだ砂粒の感触に、違和感を覚えながら風景を撮っている間に
遥か遠く、砂粒の小ささになるまで走るのでありました。
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時を隔てて見た「鳥取砂丘」は確かに雄大であり、1秒たりとも同じ形状を保たず
変化を願い続けているのですが、その周りを囲むように生計を立てる人たちは、
もしかしたら私が6歳だった頃と、全く同じ顔ぶれなのかも知れない、と感じました。
それは「砂丘という固まり」として、その物事を記憶すると砂丘自身が思う程、人々は
その変化には大して気にも留めず、どの時代に訪れても相変わらずで、それが故に
ノスタルジックな感傷となって受け止めてしまうのかな、と半ば
どうでも良いことを走る彼女を見て思うのでした。
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砂丘フレンドを後にして、向った先は西へ2時間の「山根和紙資料館」
館内は撮影禁止でしたので写真はありませんが、様々な和紙と世界中の
紙製品(生活用具)を魅力的に紹介する資料館で、規模としては
大きくありませんが、精神面では大きな収穫となりました。
和紙と言えば水が重要な役割を果たします。となれば、その近くには甘い水が有る筈。
スタッフの方に、この辺りで美味しい地酒などは無いですか?とお聞きし
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四方を田んぼに囲まれる快感を写真に留めながら、迷いながら訪れた先にひっそりと、
されど香しい芳醇さを臭覚に予感させる建物はあるのでした。
訪れた時の山根酒造は、ちょうど蔵で働く職人達の休憩時間。
酒が呼ぶのか だから酒なのか…職人達は個性の強い楽しい方々ばかり。
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悔しいながらもパートナーに試飲を託し、根掘り葉掘りその味を問いつめ、
クーラーボックスが無かった為純米酒は諦め、都合3本ほどをお譲り頂きました。
そして顔を真っ赤にしたパートナーを乗せ、山の麓の宿へ向うのでありました。
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日本海側から大山へ向う大山環状道路。
旅の荷物とお酒を3本、そして私とパートナーを乗せ、山道をストレス無く
滑走出来る感覚を味わうのと同時に、主治医に感謝するのでありました。
新緑と鳥のさえずり、虫の音、風と路面、草のむせ返るような匂い。
全てが気持ちよく、程よいコーナーが牧歌的だったドライブの締めを、
少しだけアクティブに抑揚をつけてくれるのでした。
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どのくらい走ったか、は解りませんが一定のロードノイズと
E/g音を心地よい耳鳴りに変えて、明日へと旅は続くのでありました。

+つづく
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by fotografiat500 | 2011-06-06 16:25 | メンテナンス(ウェット)