viaggio 3in #3

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永遠のアマチュア・フォトグラファー、植田正治。
氏の創作活動への取り組みと、常に発見を模索した姿勢は若輩者である私には
刺激的で、時代を越えて尊敬するフォトグラファーの一人でもあります。
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建築家の高松伸氏を迎えて建設された立派な美術館ですが、
町営となったからなのか、少しメンテナンスが必要な気配も見受けられました。
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勿論作品は撮影することは出来ませんし、しようとも思わないのですが
氏の作品は地元・鳥取に根ざしたものであり、また近しい人達を被写体としながらも
新しい「自分の写真」というコンセプトを持ち、それに邁進していった人でもあります。
写真としては完全演出型のフォトグラファーであり、人物の配置、ポーズ、全てを
氏がディレクションをし、決定した語弊はあるかも知れませんが「作られた写真」という
2つの単語としては矛盾した、されどそれを信じて撮り続けた希有な人でもあります。
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そんな中、片やリアリズムの鬼、写真家・土門拳とも一時期は交遊を持ち、互いに
切磋琢磨していたという一面も持ち合わせ、晩年はTAKEO KIKUCHIなどの
作品集を制作するなど「死ぬまで、若かった人である」と作品を観て感じました。

氏の言葉を少しだけ思い出し感じたのは、人がカメラを向けられた時、
そのカメラを意識する気持ちが真のリアリズムであり、
また日本人特有のはにかむ姿や真っすぐで少しだけ
レンズの眼に怯えた、ありのままの子供達の眼差しを残せたのでは無いでしょうか。
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美術館内部はとても良い雰囲気でしたが、一つだけ残念だったのは
ツアー客とおぼしき団体の、驚く程の五月蝿さ。美術や芸術というのは個人的にそれ程
高尚なものでは無く、幼い子供から年老いた人まで楽しめ、難しいことを感じなくとも、
何かを思えるもの、だと思います。ただそれには鑑賞するという行為が必要ですし、
それにはある一定の静寂が求められると思います。どこぞのアジアの映画スターがこの
美術館でロケを敢行したのか知ったことではありませんが、ここはそのような言葉を
ピーチクパーチクこれ見よがしに喋る場所ではありまへんえ、と言って
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やりたかったな…とだだっ広い駐車場で
タバコとコーヒーを嗜みながら一人妄想にふけるのでした。
そんなおばさま方の居る美術館を後にし、帰路最後の寄り道である場所へ。
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鳥取I.Cより東へ少し、山間の中にある岩井窯。
陶芸作家・山本教行氏の陶器を買いに。以前よりパートナーは行きたかったようですが、
私自身、作品は初見でありました。取りあえずは食事を頂ける別棟の喫茶「hana」へ
向かい、お腹を満たしてからじっくり作品を拝見しようということに。
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そばがき御膳。陶芸家の方ですから、もちろんそば粉を練るのも
朝飯前でありましょう。氏の作品が使用された厚みがあって、民芸調ではあるけれど、
どこか新しく可愛らしい器に入れて頂き、あっという間に器は空になりました。
この旅で初めて料理を写真に収めたなと一人ごち、パートナーと奥様との楽しい会話も
いつまで続くことかと心配しましたが、タイミング良く失礼し
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今日持って帰る器を吟味しに。
家には大きめの電気釜を買い、パートナー自身は10年程陶芸を続けている訳ですが、
そんな彼女だからこそ、どのような物を買うのか迷っていたようです。
写真にはありませんが協議の結果、蓋付き土鍋を買うことに。家では炊飯器を使わず、
ご飯は常に土鍋で炊いています(実際、炊飯器より簡単です)。五条の陶器市で
購入した土鍋(平底)もお気に入りですが、使用用途の区別が付けれる丸底で、
更に土鍋は特別な土と技術が必要で作陶するには難しい為、土鍋に決定と相成りました。

ここでも奥様に地酒のうまい所を聞き、日本酒を買いに。
休日のところ対応してくださり、帰り際に甘い水を獲得することが出来ました。
雨も少し降りましたが、程よく汚れたfiat 500の車体を綺麗に洗い流してくれ、
帰路いつものように眠るパートナーには、E/g音より良い塩梅の雨音でありました。
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by fotografiat500 | 2011-06-10 22:43 | メンテナンス(ウェット)