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fotografiat 500

relazione
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E/g音でどの程度の回転数か…曖昧ではありますが、解る様にはなっていました。
ですが文字通り指針として、記憶の断片として
最早タコメーターは個人的には必須となっていることが解ったここ数日。
自動車文化が花開いた1900年初頭、今よりも原始的で、だからこそ野性味
溢れるドライバー達は計器類を一切持たず、五感を頼りに風を感じていたと言います。
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昔と比べるということは、ある部分ではナンセンスでありますが、
それを解った上でも、現代より人間と機械の境界線は遥かにぼんやりとしていて近く、
だからこそ、その明確でない関係性に終止符を打つべく「機械語」を「人語」として
翻訳する機械「計器」が開発されてきたのでは無いかと思う訳であります。
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E/gの回転を直接取り出し、それ故に極めて正確ではあるけれど、
手間とコストと不具合が多く見積もられる「クロノメトリック式」は、やがて
安価で実用にして充分な「ガバナ式」に取って代わり、点火コイルから回転数を取り出す
「電気式」となり、セッションをそれ程必要としなくなった現代車(主に国産AT)では
まるで現代の人間関係に合わせるかのように、その翻訳機は姿を隠したのでありました。
(…と書きつつも、もしかしたら会話が必要な対等な関係から、クルマが気転の利く
 「良い人」になり、それは考えようによっては昔よりもクルマ側が歩み寄り、
 その結果、親密な関係性を持ったからなのかも知れません)
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兎にも角にも、この時代のクルマはあくまで個人的意見ですが
まだまだ会話が必要で、それに聞く耳を持たなければ不具合は起こりえると感じます。
ですが不思議なことに、そのようなお互いの関係性を理解しピタッと
シンクロした時には、思いがけない心情の高まりと、気持ち良さ、そして
機械本来が持つポテンシャルを思う存分発揮してくれると、
少ない経験ではありますが、何度かそのような感覚を覚えたことは事実でもあります。
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そんな良好な関係を持続する為にも、タコメーターは私には必要で
まるで壊れるのを見越したようにタイミング良く発注した翻訳機が届き、
E/gに不調をもたらした翻訳機を外しいざ!と言いたい所ですが、
電気関係に心底疎い私には敷居の高いDIYであるな…と思うのでありました。
by fotografiat500 | 2011-09-09 00:17 | パーツ
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