怒濤の勢いだった仕事の状況も3日程前から少しだけ落ち着きを取り戻し、それと共に
過ごし易い季節になってきたこの頃、やっと書きたかった記事を書くことができました。
Photo / grungeさん
上記は`10年MINI G-1に出場した際にgrungeさんが汗だくで撮ってくれた写真の一部。
リアのバンプした状態でありますが、この時はfiat 126用のノーマルコイルスプリング。
Photo / grungeさん
そして同じくgrungeさん撮影の`11年Coppa del lavoro Italiano
偶然にも同じ角度で同程度のコーナー角の写真があったので比較対象となりました。
今年のラヴォイタでは、主治医のオートマイスター謹製のスプリング。
街乗りを多少犠牲にした硬めのスプリング(とは言え街乗りでも全く問題なし)の、
イエロースプリングVer.2で走行した際のバンク角です。
その他の違いはタイヤ幅を145サイズから165サイズに変えたこと。
この2つの効果というのは素人故に驚く程違い、誰が運転しても体感できる程
車体の安定感は増し、その費用対効果というものは大変大きなものでした。
開発段階からサーキットを走る、なんて想定されていないfiat 500でありますが、
それ故に思わぬ底力を発揮してくれることもあるというのは事実です。
しかしそうは言ってもイタリアのおばさま方がちょっとそこまで
お買い物に、ということに経済的、利便性で秀でていたであろうfiat 500は
その設計思想が示すように足回り・エンジン、シャシー剛性、ウェイトバランス、
あらゆる所において実際は泣き所の方が多い訳であります。
その「泣き所」についてはようやく理解の入り口が見えて来たかな、と
先日のラヴォイタで感じたことでもありました。主治医の勧めもあり
145サイズ+126用コイルスプリング、という走りに特化している訳でもない
設定でサーキットを1年掛けて何度か走り、その設定での滑り始めのタイミング
というものは感触として掴めたことは大きな収穫だったと、少し「走り」に振った
今回の設定にして改めて実感することが出来ました。
更にそれは私自身が、リアのコイルスプリングを硬くしたらどうなるか?
タイヤを太くしたらどうなるのか?という2つの部分を「知った」だけであり、
これから経験を積んで理解に繋げていければ、fiat 500を操る楽しさを今より
知ることが出来るのだろう、と感じることも出来ました。
まだ、エンジンの特性、ミッション(ギア比)、フロントリーフの強化、と
知っていくメニューはありますが、それを車両に強いると同時に私自身も
テクニックというものを磨いて行かなければ…と思った次第です。
泣き所が多いから、と何も卑屈になって反骨精神を旺盛に!ということが
言いたい訳でも無く、ピッコロがジャイアントキラー!というのも少し違っていて、
フラットな感覚で対策が反映されたことの喜びと、その素直なメカニズムに改めて
可能性を感じることの出来る1日でもありました:-)
また密かにラヴォイタ当日嬉しかったのはトロフィーは勿論ですが
ゼッケン。
ゼッケンを貼る作業というのは、何だか鉢巻きを締めるような気分でもあり、
乗用車からレーシングカーにコスプレ出来る瞬間でもあります。
大きな大会やラリーなどでは定番ですが、Coppa del lavoro Italianoで
このアイテムがあったのは、その心意気に共感できた次第でありました:-)